• 笑劇のボランティア公演で高齢者に笑いと元気をお届けします。

メンバーからのメッセージです。(11)

そのような中で、私たちは何をしたら良いのでしょうか?

笑劇研究部の皆様


 ご無沙汰しています。皆様お元気ですか?

 緊急事態宣言は終了したと言いながら、東京では新規の感染者が引き続き二けたで発生しており、ちょっと気を緩めれば第2次の感染ピークが訪れかねない状況です。当分“三密”を避け、年寄はこれまで通り「不要不急の外出自粛」を求められそうです。笑劇の練習はいかにも“不要不急”のようであり、また老人施設での公演は”三密“回避のため、残念ながら、暫くは受け入れてもらえない状況が続くのではないかと思われます。

 そのような中で、私たちは何をしたら良いのでしょうか?こんな時こそ、演劇人として、また舞台に立つ役者として、是非ご自宅で心掛けて頂きたいのが、発声練習と滑舌訓練です。殊に発声は健康の維持増進のためにも、是非心掛けていただきたいものです。それでなくても、このところ他人と話す機会が減っているのではないでしょうか?そこでお薦めなのが、新聞や雑誌などを声を出して読むこと。同居しているご家族の迷惑にならない程度で結構ですから、黙読ではなく朗読してみて下さい。大きな声が出せる方は、是非大きな声で読んでみて下さい。10分でも15分でも結構です。できることなら滑舌にも注意して抑揚にも気を使って読んでみて下さい。ご自身の連れ合いや、お孫さんなど家族の方に読み聞かせる積りで、或は実際にそうしてみれば、より楽しいのではないでしょうか。
もうひとつ試していただきたいのが「か・た・ぱ体操」です。発声の三つの基礎を訓練するとともに、咀嚼・嚥下の力を高めてくれる口の体操です。喉の奥を使う「か」、上あごと舌を併用する「た」、上唇と下唇を使って破裂音を出す「ぱ」。この三つの音を短い時間にはっきりと何度も繰り返すお口の体操です。いずれ再開される笑劇の稽古に大いに役立つだけでなく、普段の会話や食事を、よりスムーズに、健康的に行えるようになるのは間違いありません。

 早い機会に皆様と再会し、高齢者に再び笑いを届けることができますよう、それまで健康に充分気を付けて、日々訓練を重ねてゆきましょう。

浅間台笑劇研究部 脚本・演出担当幹事 M.F